大学院民訴レジュメ

法科大学院民事訴訟法シラバス

法曹の不可欠な資質として、実体関係を的確に把握し、その実体に適った手続の選択及びその進行をなしうるように、適時にかつ的確に当事者の利害関係を分析し、適切な手続手段を選択して遂行する能力を養成することを目指す。適切な手続を選択するにあたっては、実務の状況を踏まえつつ、民事訴訟法の条文構造および個々の条文の解釈ならびに手続基本原則の正確な理解から、演繹的あるいは帰納的に論理展開し、安定した手続の流れと柔軟な対応を可能とするよう、法的対応能力と手続感覚を習得させる。講義形式による授業と判例学習、前半で講義、後半で判例学習という場合が多いが、判例を重点的に紹介するため次回前半でカバーしきれなかった判例を紹介、後半次の項目を講義し、次回判例ということもある。講義では各自の教科書の該当する箇所を読んでくること、判例学習では、判例を指定の要件ごとにまとめてくることが求められる。
一日2こまの授業のため、①②は、授業日ごとの授業の内容を示し、1,2,は授業単位(90分ごとの内容を示している)。一日の内で授業単位の大きさにより、厳密に90分ごとに授業が行われないことがあるので注意
① 前半 1.民事訴訟法の手続理念
 民事訴訟を支配する諸原則にはどのようなものがあるかを理解させるとともに、その原
 則が手続の中でどのように反映されているかを理解する。訴訟資料の学習:訴状、答弁書、準備書面、判決文など(資料は配布します)
  後半 2.紛争解決制度
紛争解決方法にはいかなる方法が存在するか、また多様に存在する紛争解決方法におい いて、民事訴訟がどのように位置づけられるかを理解する。
 隣人訴訟(判例タイムズ495号、判例時報(1083号他)資料配布
② 前半 3.裁判所制度
 紛争解決機関としての裁判所の位置づけを理解する。
民事訴訟の社会的制度的機能と位置づけ(訴訟と非訟、争訟性とは何か、民亊訴訟に近接する訴訟制度:行政訴訟/ 
 判例百選3
 後半 4.訴えの提起と請求
 裁判における請求の捉え方について理解を深める。
管轄 判例百選5,6  学習目標:管轄、訴額、移送
③ 前半 5.訴訟上の請求とその手続的意義
 請求内容を正確に把握し、訴訟物理論との整合性について思考する。当事者および代理人・代表者 学習目標:当事者概念(当事者の確定、当事者能力、訴訟能力、当事者適格
 後半 6.当事者の概念とその確定
 当事者概念と当事者能力・訴訟能力について理解を深める。
判例百選 13,18、 21,22学習目標:当事者能力、当事者適格
④前半 7.訴訟提起の効果
訴訟係属の意義と訴訟係属の効果を、実体法的並びに手続法的に整理する。 給付の訴え、確認の訴え、形成の訴え 
後半 8.訴訟費用
ミニテスト
⑤前半 9.当事者論と訴訟形態
 法人の内部紛争の当事者をどのように決定するか等を問うことによって、当事者論の応
 用的展開を考える。
後半 10.訴訟要件と訴えの利益
 訴訟要件の内容とその欠如の効果について理解を深める。訴訟要件、訴えと請求、訴訟手続の進行
判例百選 訴えの利益27,36
⑥前半 11.口頭弁論における基本原則
 手続進行における裁判所と当事者の関係について理解する。判例百選 38,46
後半 12.審理進行の手続と基本原則
 期日など、審理進行に関する諸制約の法的仕組みを理解する。
⑦前半13.口頭弁論の準備手続
口頭弁論を活性化させるために法が用意した準備手続は何か、各種の準備手続が目指した
ものを明らかにしていく。
後半 14.口頭弁論の実施と訴訟行為
口頭弁論における諸概念を正確に理解する。
判例百選 48,51 学習目標:訴訟行為、攻撃防御方法、当事者が主張しない事実
⑧前半15.自由心証主義とその限界
 事実認定を行うための要件について理解する。
後半 訴訟の審理 学習目標:弁論主義、処分権主義、主張責任、弁論の準備、争点整理、証拠調べ 主要事実と間接事実、権利と自白、自白、釈明 
  52、57,60、64証拠調べと証明、証拠手続、証明責任
 判例百選 65,74, 証拠資料の収集・保全 文書提出命令、模索的証明、
 判例百選 76,82
⑨前半 16.処分権主義による訴訟の終了など
 当事者処分権主義に基づく具体的な制度と裁判所の釈明権について理解する。
後半 17.既判力の意義とさまざまな限界
既判力の範囲を問うことで、請求と判決の関係を理解する。訴訟の終了 判決の効力 学習目標:既判力の限界、争点効、訴訟担当、反射効
判例百選 83,87
ミニテスト
⑩前半 18.判決効と手続き保障
判例百選 88,96
 後半 19.共同訴訟の諸形態
通常共同訴訟、必要的共同訴訟など、共同訴訟の諸形態について理解する。
 判例百選 101 106
⑪前半 20.参加制度の意義
 補助参加など、訴訟当事者ではない第三者の各種参加制度の意義について、手続保障
の観点から訴訟告知の問題も交えて、理解する。
 後半 21.参加制度の諸形態
独立当事者参加、共同訴訟参加、共同訴訟的補助参加訴訟制度の意義について、手続保
障の観点から、補助参加との相違を踏まえながら、理解する。
 判例百選107 108、109,111
⑫前半 22.同一当事者間における複数請求の扱い
訴えの客観的併合、反訴、中間確認の訴えの理解整理する。
 後半 23.当事者の交代の諸形態
 訴訟承継と承継後の実体関係について理解を深める。
⑬前半 24.上訴制度と不服申立手続
 控訴や抗告など、上訴制度と不服申立手続の意義や全体構造について理解する。
後半 25.上告制度  上告理由及び上告受理制度の意義など、上告に関する基本原則の検討を行う。抗告制度
⑭前半 26 .再審制度
上訴制度との相違との関係で再審事の意義と再審事由を整理する。
後半27.手形・小切手訴訟および簡易裁判所における訴訟手続
手形・小切手訴訟の意義及び手続を理解する。
簡裁における特別手続(督促手続、少額訴訟)や通常訴訟手続の特則を整理する。 
⑮ 期末試験 解説は後日
[PR]
by civillawschool | 2005-12-04 00:21
<< 講義概要 1~4講 二日めまで



解答例
カテゴリ
全体
未分類
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧